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スケボーは転び方が大事

「転ぶ」というテクニック

スケボーを身に付ける上で、何よりも先に学ぶべきことが「安全な転び方」です。
転ぶのに方法も何もあるのかと思うかもしれませんが、ケガをしない安全な転び方というものは、スケボーを長い間続けていくうえで欠かせない技術なのです。

実際にスポーツの世界でも、ケガをしないことも実力の内とよく言われ、いくら技術はあってもしょっちゅうケガをしてしまう選手はレギュラーから外されます。
転ぶたびにケガをしてしまっては、そのたびにブランクができてしまい、せっかく磨いたスキルがなまってしまいます。

スケートボーダーにとって転ぶのは日常であることを理解する

スケボーをするうえでは、転ぶことは日常です。
特に新しい技の練習をする際は、練習時間の8割を地面に叩きつけられることに費やすでしょう。
そのことを考慮すると、上手に転ぶ技術は身に付けておかなければならないのです。

正しく転ぶ方法

転び方の鉄則は、衝撃を受け流すことです。
人間の体はバランスを崩したとき、無意識にそれに逆らいバランスを取り戻そうとします。
転ぶということが身の危険につながるため、防衛本能が働いてしまうのです。

しかしスケボーのように大きな勢いがともなう動作では、それに逆らってしまうと体が耐えられないレベルの負荷がかかってしまいケガにつながります。
バランスが崩れたら、その勢いに身を任せ転がりましょう。
全身の関節を柔らかく保ち、衝撃を分散させる感じです。

転んだときに無意識にやってしまうのが、手で体を支えようとしてしまうことです。
これはかなり危険です。
体勢によっては体全体が宙に浮いた状態から転ぶこともあります。
そうなると全体重以上の負荷が手だけにかかってしまい、最悪の場合骨折に至ります。
手が先に出てしまった際は、手から肘、肩、背中と衝撃を分散するようにしましょう。

また頭と首周りは死守しましょう。
人間の頭は想像以上にもろく、軽い衝撃でも後遺症が残ることがあります。
スケボーは環境次第では自転車や車と同じくらいの速度が出ます。
その状態で転んで頭を打てば、後遺症を残したり命に関わったりするには十分な衝撃が脳に加わります。
体を丸めて頭以外の場所で着地し、腕で頭を抱えて後頭部を守るように心がけましょう。

これらの「正しい転び方」ですが、意外と難しいと感じたはずです。
普段転ぶことが日常という人は少ないので、無理はありません。
いざ転んだとき、これらのテクニックは全くできないでしょう。
そのため、事前に練習が必要なのです。

何時間も練習する必要はありませんが、転んだときの動きの確認と、イメージトレーニングはしっかりとしておきましょう。
また、衝撃の大きいトリックを始める前のビギナーの段階でたくさん転んでおくことも重要です。
転ぶことも練習の一部だと割り切って、たくさん転んでいきましょう。