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成長って何だろう

頑張っているのに前に進んでいる感覚が無い

全力で走っているつもりでも、周りの景色は変わらないまま、という状況を経験したことがある人はいるでしょう。
毎日精いっぱい努力しているのに、全く成長を感じることが出来なくて悶々としてしまう状況です。

成長実感は物事を精力的に続けていくのに重要な役割を担っています。
実際に2017年の統計では「成長志向」よりも「成長実感」の方が、組織のパフォーマンスに大きな影響を及ぼすことが分かっています。
「成長したい」という気持ちよりも「成長しているな」という感覚の方が大事ということです。

成長を実感できないという状況はこれから大きく成長していかなければいけない大学生にとっては精神的にこたえることです。
成長を感じるにはどういった姿勢や考えを持つべきなのでしょうか。

まず確認しておきたいのが、本来の目標です。
成長を実感できないと感じている人の中には「自分の本来の目標につながる成長を感じることが出来ていない」という人もいます。
毎日の課題やサークル活動などを全力で行っていれば、何かしらの能力や知識が育っており一切成長していないということはありません。
しかしそれが自分のやりたいことに直接結びつかないと、その価値を見出すことが出来ずに無駄な成長と感じてしまうのです。

成長が感じることができない理由と対処法

本来の目標と日々の生活が上手く連動していれば、成長を感じる機会はもっと増えます。
大学生は自分の目標やなりたい自分と専攻や所属しているサークルなどがマッチしているかを確かめてみるといいでしょう。

もう1つ成長が感じることが出来ない主な原因は、刺激と成長を混同させてしまっていることです。
新しい環境で新しいことに取り組んでいると様々な刺激を受け、脳が活性化されます。
確かにそのような状況は成長するには欠かせませんし、刺激は価値のあるものなのでどんどん刺激のある環境には飛び込んでいくべきです。
しかし、刺激を感じることが成長につながる唯一の方法では無いということは、理解しておきましょう。

例えば、サッカーを始めたばかりの子どもは刺激がいっぱいです。
ボールを蹴る感覚や、ゴールを決めたときの達成感など、これらの刺激を受けることでサッカーに夢中になりどんどん成長していき、中学、高校に行ってもサッカーを続けました。
しかしサッカー歴が長くなるにつれて、子どものころに感じていた刺激は薄れていきます。
高校や大学ではランニングや基礎トレーニングなどの地味な練習が多く、刺激よりも辛さの方が多くなっていきました。

このサッカー少年はもう成長していないのでしょうか。
もちろんそんなことはなく日々の地味な練習で確実に成長しているのです。
成長の源が、刺激から忍耐に変わったというだけの話です。

大学生は子どもから大人に変わっていく期間です。
今まで刺激から成長を得ていたところを、忍耐で得られるように変換してあげるべきなのです。