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僕なりのノートの取り方

大学入学後に気付いた高校との違い

授業時間や服装、責任感など、大学生になって高校生との違いを実感する場面はたくさんありますが、その中でも印象的なのが「ノートの取り方」です。
高校時代は写経のように先生が黒板に書いたことを丸写しするだけで、ノートをチェックされる際もそれで高い評価を貰えていました。

しかし大学では違い、それぞれの講義に合わせて、自分にとって役に立つノートを自分のスタイルで作っていかなければいけないのです。
そのことに気が付いてから、ノートの取り方をいろいろ工夫するようになりました。

大学生が意識するべきノートの取り方

まず、黒板の丸写しをすることをやめました。
教授が黒板に書くものは必ずしも必要な情報ではありませんし、教授本人も写させるために書いていないことが多いです。
書いたことを題材にし、そこから口頭で講義を展開させていくというのがオーソドックスなスタイルのようです。

そのため、黒板に書かれることは全て書き写すのではなく、必要な場合にのみ書き写すようになり、その分教授が口頭で話すことに集中するようになりました。
中学、高校時代に受けた写経の訓練のせいで黒板に書かれたことを条件反射で書き写してしまうので、この習慣を身に付けるのはなかなか大変でした。

余白を残しておく、ということも大学で身に付けたノートの取り方のテクニックです。
講義中にメモをするのは、黒板に書かれていることだけでなく、教授の口頭の説明や疑問に思って後で質問したいことなどです。
さらにノートを見返した際に、新しく気が付いたことや、追加で調べた情報などを書き足すこともあります。
そうなると、キツキツに書いたノートはとても不便なのです。
メモしたことから、さらに思考を広げていけるように、余白を残しておくことも大事だと気が付きました。

見栄えは全く重要ではない

見栄えは気にしなくてもいい、ということも大学でやっと気が付いたことです。
「字はキレイに書きましょう」ということをずっと教育されてきましたし、実際に字がキレイな子どもは大人から褒められ、汚い子どもは注意を受けます。
ですが、誰かに読んでもらう文章なら丁寧に書くことは大事ですが、自分で読むノートに対してキレイさや丁寧さは単なる自己満足にしかなりません。
字をキレイに書くことに気を取られ、講義の内容が頭に入ってこなかったり、教授が喋っていることを聞き逃してしまったりしては本末転倒です。
自分で分かれば字が汚くてもかまわないし、むしろ講義中は短縮記号などを使ってノートに文字を書いている時間をできる限り短くする方が生産的なのです。

色ペンなどにも、同じことが言えます。
やたらカラフルなノートは実用性が高く見えますが、そのカラフルさは本当に必要なのかを考えなければなりません。
自分で見返したときに蛍光ペンの下線が本当に必要かどうかを考えるようになったのも、大学に入って感じた大きな変化でした。